特定のユーザーエージェントをブロックする WGETとか
サイトを運営していると、他の人にデータを参照されたくないとか、画像をゴッソリダウンロードされたくないとか出てくるとおもいます。そんなときに便利な設定があるのでメモ
あくまでも部分的な対策なんですがしておくと良いかもというかんじです。
SetEnvIf User-Agent "^Wget" DENY_AGENT
<RequireAll>
Require all granted
Require not env DENY_AGENT
</RequireAll>このApacheの設定は、特定のユーザーエージェント(この場合はwget)を検出し、それに基づいてアクセスを制御する方法を示しています。以下は、この設定内容の詳細な説明です。
1. SetEnvIf User-Agent "^Wget" DENY_AGENT
- 概要:
SetEnvIfディレクティブは、リクエストヘッダー(この場合はUser-Agent)に基づいて、特定の条件が満たされたときに環境変数を設定します。 - 動作:
User-AgentヘッダーがWgetで始まるリクエストを検出したときに、DENY_AGENTという名前の環境変数を設定します。 - 正規表現
^Wget: ^は文字列の先頭を意味し、Wgetで始まるすべてのユーザーエージェントにマッチします。つまり、Wget/1.20.3やWget/2.0などのユーザーエージェントに対してマッチすることになります。
2. <RequireAll> ディレクティブ
- 概要:
<RequireAll>ブロックは、Apache 2.4以降で使用されるアクセス制御の方法で、指定されたすべてのRequire条件を満たす場合にのみアクセスを許可します。 - 動作:
<RequireAll>ブロック内の条件を全て満たさないとアクセスが許可されません。
内部の条件
Require all granted:
- これはデフォルトで全てのクライアントにアクセスを許可する指示です。
- 「すべてのアクセスを許可する」という条件です。
Require not env DENY_AGENT:
env DENY_AGENTの条件が設定されているリクエストを拒否します。つまり、DENY_AGENT環境変数が設定されていないリクエストのみを許可します。- これは、
User-AgentがWgetに一致しないリクエストを許可し、Wgetに一致するリクエストは拒否する動作です。
全体の動作まとめ
この設定の全体的な動作は以下の通りです。
SetEnvIfにより、リクエストのUser-AgentヘッダーがWgetで始まる場合、DENY_AGENT環境変数が設定されます。<RequireAll>ブロック内でアクセス制御が行われます。
Require all grantedにより、デフォルトではすべてのアクセスが許可されます。Require not env DENY_AGENTにより、DENY_AGENT環境変数が設定されているリクエストは拒否されます(Wgetユーザーエージェントによるリクエストは拒否される)。
- 結果として、
Wgetを使用したリクエストは403 Forbiddenエラーを返され、他のユーザーエージェントによるリクエストは許可されます。
注意点
- 他のユーザーエージェントもブロックする場合: 同様の構文で、他のユーザーエージェントを追加でブロックすることができます。
- 偽装対策:
User-Agentは偽装できるため、悪意のあるボットが異なるユーザーエージェントを使ってアクセスする可能性もあります。その場合、追加のセキュリティ対策(IP制限やCAPTCHAの導入など)も検討するとよいでしょう。
この設定は、Apache 2.4以降に対応しており、ユーザーエージェントに基づくアクセス制御を効率的に行う方法らしい。